この建物は震度8の地震がきても大丈夫ですか?
津波がきても大丈夫ですか?
という質問をいただくことがあります。
実はこれは非常に難しい質問です。
私の一戸建て。津波がきても大丈夫なの?
津波の大きさにもよりますが、東日本大震災の時のような津波がきた場合は耐えられないでしょう。
鉄筋コンクリート造の建物ならば、もしかしたら倒壊や横転はしないかもしれません。
津波の漂流物が衝突して、倒壊するかもしれません。
はっきりとご回答できないのは、建築物の基準を規定している建築基準法では、津波の被害をが想定していないからなのです。
(津波避難タワー等は別の規定があります)
じゃあすごく頑丈につくればいいじゃない?
と思われるかもしれませんがその想定を超える事態が起きたら…
来るか来ないかわからない災害に対して莫大な費用を費やせますか?
土地を知って津波対策
ではどのように対策したらよいのか?
一つは津波の危険性がある土地には、住まないことです。
津波ハザードマップを自治体が公開している地域もあります。
これから土地を探します という方は一度確認してみましょう。
ただ、津波がいつくるかは誰にもわかりません。
津波がきても想定よりも小さく被害がないかもしれません。
逆に想定よりも大きく、せっかく津波を避けて購入した土地でも被害があるかもしれません。
どのように考えるか非常に悩ましいです。
日常の備えで津波対策
それではもう一つの対策です。
日頃から津波がきたら(地震や洪水などの災害のときも同じですが)避難できるように備えておきましょう。
避難場所は決まっていますか?
避難経路は把握していますか?
非常時の持ち出し品は準備してありますか?
普段から防災訓練に参加していますか?
建物だけでできることは限られています。
日頃からもしものときの備えをしっかりして、いざというときに行動できるようにしておきましょう