私のマイホーム。地震がきても大丈夫?

地震がきても大丈夫?

この建物は震度8の地震がきても大丈夫ですか?
津波がきても大丈夫ですか?
という質問をいただくことがあります。
実はこれは非常に難しい質問です。

 

震度ってなんだっけ?

そもそも震度はなにをあらわしているのでしょうか?

地震の規模は、震度、マグニチュード、ガル、カインなどの単位であらわせます。

この中で震度、ガル、カインは観測地点での地震の大きさを表しています。
マグニチュードは地震そのものの大きさを表しています。

一般的にメディアで報道されるのは震度やマグニチュードですね。
では震度とはどのようなことを表しているのでしょうか?

震度とは観測する場所での揺れ方の強弱を体感や周囲の状況や被害よって階級分けしたものです。
現在は計測震度計によって計測されますが、かつては「あまり揺れなかった」とか「家具が倒れてきた」とかという感覚や現象で震度を表していたようです。

実際にマグニチュード6.5、1580ガル、92カインと聞くよりも震度6強と聞いた方が感覚的に分かりやすいかとおもいます。

この震度というのは現在は10段階で表されています。
震度0〜4、5弱、5強、6弱、6強、7の10段階です。
ですからどんなに大きい地震でも震度7までなのです。

もちろん震度7の中にも大小ありますが、震度6強を超えたら全て震度7ということになります。

震度8に耐えられますか?

というご質問をいただけば震度は7までになりますという回答になります。
しかしこれでは答えになっていないのでもう少し。

 

建物が耐えられる震度は?

では、建物はどのくらいの震度に耐えられるのか?

ということになると思います。

実は建築基準法では「震度○以上に耐えられるようにしなさい」というような表現はないのです。

建築基準法や関連法規を読み解くと…

『極めて稀に(数百年に一度程度)発生する地震による力に対して倒壊、崩壊等しない程度』(大規模地震)
『稀に(数十年に一度程度)発生する地震による力に対して損傷しない程度』(中規模地震)

大規模地震に対しては、建物は損傷は受け ても人命が損なわれるような壊れ方をしないことを目標としていて、中規模地震に対しては、大規模な工事が伴う修復を要するほどの著しい損傷が生じず、引続き建物を使用できることを目標としているのです。

建築基準法で想定されている地震力の大きさを震度階によって表現することは難しく厳密さには欠けますが、大規模地震は震度6強程度、中規模地震地震は震度5弱程度を想定しているようです。

つまり震度5弱程度の地震が発生しても地震後も建物が使える状態の強さとし、震度6強程度の地震に対しては建物はある程度壊れてもいいから、死者を出さない程度の強さにしなさいということです

いずれにしても震度7は想定外ということになります。

建物が耐えられる震度は?

では震度7の地震では全ての建物が倒壊、崩壊してしまうのでしょうか?

近年頻発する巨大地震でも、震度7を観測することがありますが、全ての建物が倒壊しているというわけではありません。
これは地震の周期や継続時間、建物の強度の余力などの様々な要因が関係しているからです。
また建物本体の倒壊ではなく家具の転倒、塀の倒壊、崖の崩落、火災などで被害に遭うこともあります。

普段からの備えと防災対策が大切!

想定外のことも起こりうると想定して、やはり普段からの備えや防災対策、訓練をしておくことが大切になるのではないでしょうか?
家具や家電製品の転倒防止をしていますか?
非常時の持ち出し品は準備してありますか?
非常食や水はストックしてありますか?賞味期限は過ぎていませんか?
家族との連絡方法や集合場所は話しあっていますか?

普段からの備えと防災対策が大切!

事前にできることはたくさんあります。
できることから準備をしていきましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

中澤裕樹

n+(エヌプラス) 一級建築士事務所
あの建具はどんなテイストがいいだろう?
外装は塗り壁にしようか?
床材にはなんの木を?
全てが選べる住まいづくりは、建築士というナビゲーターがいてこそ。